2012年、それまでは4年制の薬科大学や大学の薬学部を卒業した人達が受けることのできていた薬剤師の国家試験が、6年制の大学を卒業しないと受験できなくなりました。
4年制の大学を卒業して設けることは可能ですが、その場合、仕事はドラッグストアの登録販売員などに限定され、通常の薬剤師業務は行えません。
そのためか、急激に薬剤師の数が減少し、人手不足に陥ってしまいました。
それまでに薬剤師の資格を取得したものに関しては、資格をそのまま活かすことができるので、新たに取り直す必要はありませんが、やはりそういった法改正の裏側で人手不足は大きな課題となってきます。
新たに6年制大学を卒業して資格を取得した薬剤師たちは優先的に調剤薬局や病院薬剤師などとして優遇されることとなりますが、年齢や出産、育児などから仕事を離れていく人も多く、慢性的な人で不足に陥っているといわれているのです。
しかし、今は高齢化で医療分野には大変興味のある人が多く、その中でも患者とまったりと話をしながら仕事を進めていける薬剤師の仕事は非常に人気の高い分野です。
薬剤師の試験を受ける人も急増しているため、いつかは薬剤師過剰の時代が訪れるのではないかと考えられています。
しかし、一方で、薬剤師たちが都市部に集中し、地方に存在しない、などといった偏りが現れるのではないかとの懸念も出てきているのが現状です。
そういった事態に陥らないためにも何かしらの対策を検討することが必要といえます。